<ミニ講座一覧>
はじめに
I. 省エネの起きやすい場所と単語: センテンスのリズムの谷間 単語内のアクセントのない音節 機能語 文の出だし 頻出表現
II. 頻出する省エネ発音14パターン: Water ウォーラー、little リルルのT Center セナー のT Under アンナーの D
破裂させずに鼻に息を抜くD 語頭の H 語頭のTH リエゾン 同じ音同士でつながる ドンチュ、ディッジュ、ミシュのパターン

II. 省エネ発音の14のパターン
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2語以上の単語がつながるパターン、あと3つ見ていきましょう。
【パターン9】 「ドンチュ、ディッジュ、ミシュ(don't you, did you, miss you)」のパターン
学校英語でもおなじみのパターンです。
つなぎめで音が変わるのが、前のページで取上げた二つのパターンと少し違うところです。
あとにくる語は、語頭の音が半母音の [j] の音、スペリングはY。
となると
you か your のことが大半です。そのせいもあって比較的聴き取りやすいです。
でも、意外な語の組合せやセンテンスのどの場所でこの省エネが起きるか、によって
面食らってしまうこともあります。
いくつか聴きとってみましょう。
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【パターン10】 Is she イシーのパターン
このパターンは、前の語の語尾に[z]か[s]の音がきて、次の語の頭に sh がきたときにおきます。
[z] [s] の音が sh になってしまうもの。
聞き取りにくく、しかも頻出するものとしては、
is she, was she, does she, has she, because she, as she
といった she があとにくる2語の組合せです。
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最初の例では、Is の出だしの I の音は、ほとんど消えています。
このように、文頭がもやもやと曖昧に立ち上がるのはよくあることです。
【パターン11】 複数の省エネ発音が混ざったつながり方
二つの語のつながる部分で、二つ以上の省エネ発音が使われることも多いです。
試しに聞き取ってみましょう。
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いかがでしたか?
ここまでで見てきた、文頭で消える H や音が変わる TH(パターン6)、
「Water ウォーラーのT」(パターン1)、破裂せずに鼻に抜ける D (パターン4)、
「Center セナーのT」(パターン2)などが入り混じっています。
こうした音を聞いて一瞬でわかるようになるためには、
とにかく多量の実例を文字と照らし合わせながら聞き込むことです。
文字を見たら、それがどのような省エネ発音となるのか、
頭の中でその音を響かせられるようになるまで聞き込む必要があります。
そうやって脳にデータベースができてくると、やがては初めて耳にする組合せの単語でも
すぐに聞き取れるようになります。
多量に聞き込むひとつの方法はテレビドラマや映画をスクリプト片手に何度も観ることです。
音を脳に刷り込むまで、同じ作品を何度も見直すことが大切です。
(DVDの英文字幕は、意味は同じでも違う単語を使ってしまっていることが時々あるので
あまりお勧めはできません。)
省エネ発音をパターン別にまとめて聞き込めば、この脳への刷り込み作業は効率良く、
より短時間で行えます。それぞれのパターンの背景にある論理はわざわざ覚えなくても、
同じ型のものだけを順番に集中的に聞いていけば、あなたの脳がこれを整理してくれます。
省エネ発音のリスニングにのみフォーカスしたモゴモゴバスターはそのような教材です。
<例文解説>
1. (1) don't ever ⇒ don never =ドンネヴァー
don't の語尾の T が落ち、don と残った、新しい語尾の N と ever の E でつながっています。
(2) count on ⇒ coun don = キャウンドン/キャウンロン
2語がパターン7のリエゾン(→パターン7)でつながり、
さらに
count の T がパターン1の省エネ「WaterウォーラーのT」になっています。
(3) on him ⇒ on'im = アニム
him の H が消えた結果、on と 残された im の2語でパターン7のリエゾンを起こしています。
2. weren't here ⇒ weren'near =ワーンニア
weren't の語尾の T が落ち、weren と残ります。here の H が落ち、ere と残ります。
werern と ere で普通のリエゾンを起こしてつながります。
3. wouldn't they ⇒ ウウn dey
wouldn't の D がパターン4の省エネで、破裂せずに飲み込まれたような音。
語尾のTは落ちます。新しい語尾になった N の音が they の出だしの THと影響しあって(パターン6)
THがN に似た粘った D のような音になります。
4. trying to ⇒ tryin'noo
trying の語尾の g が落ち、 新しい語尾になった N の音が tryinto と T の前に来て、
パターン2の省エネ「Center セナーのT」が発生。T が N に吸収されてしまいます。
5. going to ⇒ goin'noo
going の語尾の g が落ち、 新しい語尾になった N の音が gointo と T の前に来て、
パターン2の省エネ「Center セナーのT」が発生。T が N に吸収されてしまいます。
going to が「ガナ」と変化する一歩手前の省エネ発音です。
前のページとこのページで、2語以上の単語がつながる5つのパターンを見ていきました。
次は、前置詞や接続詞が、きわめて曖昧な音になる省エネを取上げます。
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